スイッチングハブの給電機能とメリット
置き場所によって、スイッチングハブの選び方が変わる場合があります。
それは、スイッチングハブへの電源供給の仕組みによるものです。
ここでは、スイッチングハブの給電機能について、紹介していきます。
スイッチングハブの電源機能と仕組みについて
スイッチングハブにはACアダプタを使用するものと、PoE受電機能が搭載された2種類があります。
受電機能付きのスイッチングハブには内部に電源が内蔵されており、UTPケーブルやLANケーブルで電源を供給する仕組みなので、コンセントがない場所でもネットワークの構成が可能です。
ACアダプタが不要なためコンセント周りが雑然とする事がなく、無駄な電力を使う事もないので節約にもなります。
PoEとは?PoEのメリット
PoEというのは「Power over Ethernet」の略で、LANケーブルやUTPケーブルを通してネットワーク機器に給電する仕組みです。
その仕組みが備わったスイッチングハブをPoEスイッチと呼びます。
会社などで大規模のネットワークを構築する場合、電源を確保する事が難しく、他にも配線のスペースが必要だったりと管理も大変です。
しかし、電源を確保しなくても接続している端末から電源を供給できるPoEスイッチであれば、電源確保が困難な場所でも設置する事ができるメリットがあります。
給電機能の有無で性能や価格の違い、デメリットはあるのか
給電機能を持ったスイッチングハブは48Vの電圧で給電ができ、電力は1ポートあたり最大で15.4Wまで可能です。
また、2009年には給電機能を拡張させたPoE Plusが登場し、給電能力を1ポートあたり57Vで最大30Wまで増加されたので、消費電力が大きな機器の電源供給も行えるようになりました。
PoEスイッチと通常のスイッチングハブの大きな違いは、接続端末機器のACアダプタが必要か不要かであり、PoEスイッチの方が高性能で価格も高くなる傾向にあります。
さらに、電源を確保する必要がないのでスペースが限られてしまう場所での利用に便利です。
しかし、PoEスイッチは本体に電源供給機能が内蔵されているので、スイッチングハブと比較して発熱しやすいデメリットがあります。
一方で、PoEスイッチもACアダプタ型では本体が小型で軽量、さらに本体が発熱しにくいメリットがあります。
それぞれの特徴を踏まえて必要な用途に合わせてスイッチングハブを選びましょう。