屋外防犯カメラのネットワーク設定方法

家庭用の防犯カメラは、単体カメラとネットワークカメラの2種類に分かれます。
単体カメラはそのカメラだけで撮影と録画を行うことが可能なタイプで、ネットワークカメラはカメラと録画機をネットワークで接続して撮影するタイプです。
ここではネットワークカメラに焦点を当て、どのようにネットワークの設定を行うのかについて紹介します。

屋外に設置する防犯カメラの選び方

屋外に防犯カメラを設置する際は、暗視機能がついている物を選ぶのが重要です。

暗視機能が搭載されていないと、昼間の明るいうちは映像の撮影や録画が可能ですが、夜間など暗いところではキレイに映像を撮れずせっかくの防犯カメラも役に立ちません。

屋外に設置するのであれば暗視機能がついている防犯カメラを選びましょう。

また、映したい場所が広い範囲に渡る場合は、広角撮影が可能な防犯カメラを選ぶ必要があります。

その他、玄関などに人が来た時にだけ写す動体検知機能がついているカメラなどもあり、防犯カメラを取り付けられる場所や写したい範囲など、家庭のニーズに合わせて防犯カメラの種類を選ぶ必要があります。

ネットワークカメラを設置するのに必要となる機器・環境とは

屋外にネットワークカメラを設置するためには、ネットワーク設定を行う環境や機器を用意する必要があります。

まずはネットワークカメラ本体、次にルーターとネットワーク回線です。
また、ネットワーク設定を行うためにルーターとネットワークカメラ、パソコンの接続が必要なため、スイッチングハブも用意します。

屋外ネットワークカメラの映像は、ネットワークカメラにインターネットを経由して外部接続することで、外部のパソコンや携帯電話から見ることが可能となります。
インターネット経由での外部接続をする際は、ネットワークカメラを設置した場所で固定IPアドレスを取得するかDNSサービスの利用が必要です。

ちなみに、ただネットワークカメラを接続しただけではルーターが外部からのアクセスを拒否する設定になっている場合があります。
外部からアクセルして映像データの受信を可能にするためには、ルーターの設定画面でポートを開放する設定(ポートフォワーディング)を行う必要があります。

屋外防犯カメラのネットワーク設定方法・手順

前述した機器や環境の準備ができたら、以下の手順でネットワーク設定を行います。

  • ルーターとカメラ、パソコンをスイッチングハブでネットワーク(回線)に接続する
  • ネットワークカメラの各種設定を行う(ポート番号の入力など)
  • 無線設定を行う
  • ルーターのポートフォワーディング設定を行う
  • カメラの動作確認を行う

基本的には上記の流れで設定を行いますが、大規模にネットワークカメラシステムの設定・設置を行う場合は別の各種設定が必要になる場合があるので機器説明書などに注意しましょう。

屋外にネットワークカメラを設置する際の注意点

防犯カメラとしてネットワークカメラを実際に取り付ける際は、カメラの重さを考慮し、取り付ける場所の材質や構造に合った設置方法を選択することが重要です。
また、防犯カメラを設置する環境は室内に比べて過酷なため、防水・防塵などの耐環境性が求められる場合がほとんどです。

壁面やポールなどへの取り付けは個人でも可能ですが、できれば業者に依頼して実際に立ち会いながらの設置をおすすめします。

素人が設置を試みて、家に取り返しのつかない傷をつけてしまう恐れもあるので、自信のない人は自分での作業は避けるのが無難です。

尚、防犯カメラの取り付けには、周辺の家のプライバシー保護に配慮することが大前提になります。
地域によっては、防犯カメラの設置や運用管理に関するガイドラインがある場合があるので、それに従う様にしましょう。
以下に参考としてガイドライン例を記載しました。

① 対象となる防犯カメラ

設置主体にかかわらず、次の3つの要件をすべてみたすもの

  1. 防犯を目的に継続して設置する
  2. 不特定多数の者を撮影する
  3. 録画機能を有する

② 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき主な事項

  1. 設置の表示を行うこと
  2. 撮影された画像の適正な管理を行うこと
    記録媒体等の確実な管理、画像の不必要な複写・加工の禁止、画像の保存期間の設定、保存期間を経過した画像の確実な消去等を行うこと
  3. 画像の設置目的以外の利用や他者への閲覧・提供を禁止すること

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